快食!快眠!快便!:お血(おけつ)
2016-11-28T11:19:50+09:00
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漢方を中心とした健康情報をお届けします
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お血と微小循環障害 Vol.38 瘀血の食養生
http://homek.exblog.jp/24981663/
2016-11-28T10:54:00+09:00
2016-11-28T11:19:50+09:00
2016-11-28T10:54:10+09:00
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お血(おけつ)
食と病の関係を次のように表現しています。
”食は 命なり 食 間違えば病発す
病 発しても 食正しければ病治す 依って医食同源なり”
瘀血(おけつ)とは血の流れが滞り汚れた状態をいいます。顔や唇の色が暗い、シミやそばかすが多い、手足の冷え、便が黒っぽい、しこりや痛みがある人。
このような状態は、血の巡りが悪く栄養が微小血管・細胞組織に運ばれず、また不要な老廃物が溜まって回収されにくいことから起こります。
血液のドロドロ状態が続くと血管が弱くなり(動脈硬化)動悸、不整脈、胸苦しい、血圧が高い状態が続いたり、よりひどくなれば心筋梗塞、狭心症、脳卒中、慢性肝炎、糖尿病にも発展していきます。また、老廃物などが蓄積していくと、体内にしこり、子宮筋腫、卵巣嚢腫などが現われ、さらには癌などの悪性腫瘍などに発展することもあります。
予防法 血をサラサラにし体を温め新陳代謝を促進する玉ねぎ、にら、ショウガ、ニンニク、ラッキョウ、スプラウ、山椒トなどの「辛味野菜」、イワシ、サンマ、サバ、トビウオ、アジなどの背の青い魚の脂にはEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸が多く含まれ、血中の中性脂肪、悪玉コレステロールを減らして血液をサラサラ(活血作用)にするのでお薦めです。
また、慢性的な肩こり・頭痛・関節痛でお悩みお方、女性では生理痛(ないのが当りまえ)、生理の色が黒っぽくてレバーのような血の塊が混じることが多い人にもお薦めです。
避けたい食べ物;1.甘味のもの 2.味の濃いもの、塩辛いもの 3.肉の脂身やバター・生クリーム、マーガリン 4.冷たい飲みもの食べもの 5.食品添加物の多いもの 6.美食、過食、暴飲暴食
瘀血体質の方が血行を改善すのには食養生のほか、適度な運動(Vol.37)も大切です。体を動かして血の流れを促進しましょう(流水腐らず)。ストレスもまた大敵で自分に合った気分転換法を見つけましょう。
中国医学書の中でも最古(2000年前)のものといわれる「黄帝内経素問」に食養生の中核を「五穀為養」「五果為助」「五畜為益」「五菜為充」といい”穀物は体を養い、果実は体を助け、肉類は体を補益し、野菜は体を充実させる」とのべています。これらの食べ物の寒・温の性質(例:体をスイカは冷やし、生姜は温める)や酸・苦・甘・辛・鹹の味を調和させて飲食して五臓の精気を補益するようにすることが大切と記しています。
皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞 (サラリーマン川柳)
)
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お血と微小循環障害Vol.37 予防に勝る治療なし
http://homek.exblog.jp/24706811/
2016-10-08T16:40:00+09:00
2016-10-08T16:52:27+09:00
2016-10-08T16:40:01+09:00
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お血(おけつ)
人体の10万kmにも及ぶ血管の血流をよりよくするには、まずは運動です。
多忙な日常生活の中に運動を取り入れるのは身近な有酸素運動のウオーキングが最適。なかでも、お奨めはインターバル速歩(interval walking)で歩き方に緩・急をつけること、約3分早歩き・約3分ゆっくり歩きを繰り返す歩き方です。
この方法は心臓や肺に負担をかけず足腰の筋肉が鍛えられるだけでなく、心肺機能を高めることができます。また、道端や庭先に咲く花や緑の木々を眺めながら新鮮な酸素をたっぷり含んだ外気を吸入することで脳が活性化され、新鮮なエネルギーが創出され、ストレスの解消、心身のリフレッシュなどの効果も期待できます。さらに、肥満の予防・生活習慣病の予防・骨の再生(破骨細胞・骨芽細胞の活性化)などにも効果があるといわれています。
インタバル速歩は筋肉量が増えるので基礎代謝量が上昇し体温が上がり免疫力が向上し寒さに強い体になります。普通のウオーキングでは筋肉量は増えず維持だけです。
インターバル速歩の正しい方法;背筋を伸ばし(腰椎を緊張させる)・視線は正面に・つま先で地を蹴って歩を進める・踵から着地・腕と肘を後ろに振る、最初の3分は普通のスピード・次の3分は歩幅を大きく息が上がるほどの速いペースで歩く・・・・・これを15分から30分、週3~4回続ける。ガンバロー!!
今日は暦の上では二十四節気の ”寒露”。秋の長雨が終わり大気の湿気が野草に冷たい露を結ぶころの季節なのでしょう。人もからだの余分な水分をウオーキングで汗と化して身軽になりましょう。私も挑戦しています。
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次回は瘀血の予防・食養生編の予定です。]]>
お血と微小循環障害Vol 36瘀血(おけつ)とは まとめ
http://homek.exblog.jp/24635126/
2016-09-03T18:49:00+09:00
2016-09-20T12:00:31+09:00
2016-09-03T18:48:57+09:00
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お血(おけつ)
ところが、様々な原因から血液の循環が悪くなり頭痛、頭重、肩こり、内出血などなど「痛む・しこる・黒ずむ」などの様々な異常を訴えるようになります。このような状態を中医学漢方では独特な表現で「瘀血(おけつ)」といいます。日本では「ふる血」ともいっています。
瘀血とは血液の流れが悪くなり滞りやすくなった状態、或いは滞ってしまった状態を指します。その結果として血液の汚れが生じます。”流水腐らず”で流れていれば汚れなしですが、血液が滞りやすくなると血液そのものが粘り気を帯びてドロドロ血となり酸素や栄養を運ぶ正常な働きができず諸臓器や組織に多大なダメージを与えることになります。
特に、血管内で起こる瘀血は動脈硬化から脳梗塞・心筋梗塞などを引き起こし生命の危機にいたり突然死の原因にもなり要注意です。また血管外で起きる瘀血は内出血や子宮内膜症・子宮筋腫などに発展します。瘀血は病理的産物であると同時に瘀血が新たな病因となり様々な二次的な疾病を発生させるので初期のうちに的確な対応が必要です。「瘀血は百病を生じる」と中医学漢方では言っています。
痛む! しこる! 黒ずむ! これが体に現れる瘀血のサイン !!
1.痛む 頭痛、歯痛、胸痛、腹痛、首・肩・腰痛・下肢の神経痛・生理痛など
2.しこる 血流障害が欝血となり”しこり”になる 腹腔内腫瘤、子宮筋腫、卵巣嚢腫、PCOSや血腫、腫瘍、痔、静脈瘤、外傷性のしこり肩こりなど
3.黒ずむ 皮膚や粘膜・血管に現れる”黒ずみ”、唇や歯茎・目のくま・肌のかさつき・しみなどの黒ずみ、特に舌の表面の暗赤色の斑点や紫班、舌裏静脈が浮き出ていて黒ずむなどは要注意です。
瘀血の原因
日常生活の中に多くの原因があります。糖分や塩分が多い味の濃い食べもの・、油脂類などの高カロリー食・夜中などの不規則な食事・偏食・飲酒過多・喫煙、職場での社会的ストレスや家庭でのストレス(気廻らなければ血もめぐらず)、運動不足、過労などの生活習慣、そして寒さや暑さなどの気候変動などの要素が複雑に絡みあって発症します。
女性は月月の生理周期の観察(生理痛や血塊は無いのがあたりまえ)も大切です。
瘀血の治療
中医学漢方には汚れたり滞ったりした血液をサラサラにしめぐらせる活血化瘀法という漢方独特の優れた治療法があります。
西洋医学的な治療をしても治りにくい病気には瘀血が関係していることが多く、私の45年余の漢方専門薬局での経験からも多くの症例に出会っています。
その中でも、2年前の5月私の左下半身を襲った腰椎ヘルニアによる坐骨神経痛は当に瘀血が要因で、病院での鎮痛剤による治療はあまり効果を感じませんでした。瘀血に対処する活血化瘀薬に救われ、今まで以上に食養生・運動・気分転換を心がけています。幸い2年経過しても再発の気配なしです。
(2014年11月20日から3回の「痛みと漢方」の私のブログをご覧ください)
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お血と微小循環障害 Vol.35 激痛!打撲 治験報告
http://homek.exblog.jp/24509513/
2016-07-06T18:24:00+09:00
2016-08-20T15:45:52+09:00
2016-07-06T18:24:18+09:00
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お血(おけつ)
5月13日(金)昼時、市内コミュニティーホールの玄関マットにつまずき転倒、右膝を強打。膝の前後は紫色に腫れあがり激痛で足を着くこともできなかった。当日は趣味の太極拳の200人ほどの集会があり接待役の関係もあり病院にも行けず氷や冷水タオルで応急手当てをし痛みをしのいでいた。
Pm.6時整形外科に受診。X線検査で膝の皿(膝蓋骨)の下部がひび割れているとの診断。膝関節から血の混ざった液をかなりの量(50ml位?)抜き、40cm程のギブスで固定された。3週間の予定。肘も打撲と内出血あり痛む。薬の処方なし。痛みで踵も着けない。ギブスは初めてで歩行が難しいのに松葉つえの指示もなし。夜中に刺すような痛みで不眠、耐えられないとロキソニンを、止血と腫れに”田七人参末”を3g服用。少し寝られた。
2日目;微熱、全身の筋肉痛、胸脇部の疼痛と満悶感(漢方では胸脇苦満という)があり。突然の不自由さにイライラ感あり。ロキソニン1回・田七人参3g3回服用。
3日目;漢方の打撲関係の資料(瘀血おけつ)から治打撲一方、通導散、復元活血湯などの処方内容を検討し上記の症状から復元活血湯の煎じ薬を調合、田七人参を合わせ服用した。
痛みと不自由さのイライラに気分転換のためスーパーに食料の仕入れに出向く。車いすを借りてみたもののなかなか運転は難しい。ギブス固定で突き出た足が人や曲がり角にぶつかったり・・・・・。
胸脇部の不快感は煎薬服用2日間で消失。全身痛、夜間痛、も5日間で消失。膝の患部の痛みはやや減。
7日目;再診、ギブスがひざ下脛に当たり痛いので削って調整してくれた。踵が着けるようになり日常の仕事ができるようになった。杖を使用。
14日目;再々診;X線検査、予定より1週間早くギブスから解放された。前側はサポーターになりひざ裏はギブスが半分に。自由度はさらに向上した。2週間ぶりにひざ裏の内出血を診るとほぼ紫色は解消されていた。
”痛む・しこる・黒ずむ”は瘀血の三大症状で漢方にしかない治療法の活血化瘀法の出番。治法の正しさを体験できた。
18日目でギブスから完全に解放された。リハビリのトレーニングを受ける。膝局部の痛みは少々あるものの歩ける。筋力の回復にそろそろとウオーキングを開始。
とんだ怪我から40日、趣味の社交ダンス・太極拳のレッスンに参加できた。漢方のお蔭か?思いのほか早く回復できたのは日頃、筋骨を養い血液をきれいにする補腎活血薬で養生していたことが役立ったと思われる。
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お血と微小循環障害Vol.34 脳梗塞
http://homek.exblog.jp/24476417/
2016-06-22T16:59:51+09:00
2016-06-22T16:59:07+09:00
2016-06-22T16:59:07+09:00
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お血(おけつ)
脳梗塞は脳卒中・中風・中気などともいわれていますが脳血管障害の一つです。脳血管は脳の細胞に酸素や栄養を運ぶ大切な働きをしています。その血液が遺伝性や環境因子により凝固の方向に傾きその結果、血栓が脳血管にできます。形成された部位で血液の流れを妨げることもあれば分離して塞栓となり遠く離れた血管を塞ぐこともあります。
詰まった先の脳血管は時間とともに脳細胞が壊死していきます。その部位により全身に様々な障害が現れ半身麻痺でリハビリをしても上肢の回復に難があったり、言語障害があったり、不幸にして死に至ることもあります。
血栓の詰まり方により ① 心原性塞栓症 ② アテローム性脳梗塞 ③ ラクナ梗塞に分類されます。
心原性塞栓症は脳以外の部位、主に不整脈などが原因で心臓内でできた血の塊(血栓)がはがれ血液の流れにのって脳血管に達し内腔を塞ぐことにより突然発症します。
アテローム性脳梗塞 は生活習慣病などが原因で頸動脈に硬化が起こり、ここで形成された血栓が脳内の血管に詰まる閉塞性の脳梗塞です。
ラクナ梗塞は脳内の細い血管などが詰まることで起こる脳梗塞です。脳塞栓の中では最も軽症で予後が良い場合が多いのですが多発する場合は脳血管性パーキンソン症候群の原因になることもあるといわれています。
漢方では
脳血管障害の原因物質 ”血栓”は中医学漢方では瘀血(おけつ)という病変そのものと考えます。日本では古血(ふるち)ともいいます。瘀血とは血液の流れが悪く滞りやすくなったり、滞ってしまった状態を指します。その結果 血液そのものが粘り気を帯びて汚れ動脈硬化の原因になり脳梗塞の発病因子となります。”流水腐らず”です。血液検査で血糖やHbA1c、中性脂肪、コレステロール、尿酸値などが高いのは要注意です。
サラサラ血液は健康維持の基本です。中医学漢方でしかできない瘀血の治療法・活血化瘀(かっけつかお)の漢方薬が予防や予後の回復のスピードアップにきっとお役にたちます。ストレスをためず、食養生や日に30分の有酸素運動など生活習慣の見直しも大切です。
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お血と微小循環障害Vol.33 心筋梗塞
http://homek.exblog.jp/24433207/
2016-06-04T17:25:00+09:00
2016-06-17T15:46:55+09:00
2016-06-04T17:25:44+09:00
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お血(おけつ)
症状の特徴は前胸部の固定性の激烈な痛みで、その痛みは30分以上続き数時間に及ぶこともあり顔面蒼白、冷や汗、呼吸困難、手足の冷えなどを伴います。
心筋梗塞は命がけの病 予防が大切
中医学漢方ではこの激烈な痛みの原因を「不通則痛」といい、血栓により塞がれ詰まり通じないので痛むのだと表現しています。まさに漢方の得意分野の瘀血(おけつ)の範疇で、活血化瘀薬の応用が期待されます。
活血化瘀薬はドロドロの血液をサラサラにする働きがありますので、ストレスや不養生などで煮詰まり血栓を形成する前の状態に優れた効果を発揮します。
瘀血の予防や治療で丹参が主剤の冠心逐瘀丹や麝香(じゃこう)が主剤の感応丸が注目されています。心筋梗塞の予後や予防に十分応用できる分野です。
数年前、上海の病棟研修時に心筋梗塞の患者に麝香製剤を点滴していたことが思い起こされます。
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お血と微小循環障害Vol・32NHKTVガッテン!t-PA
http://homek.exblog.jp/24410249/
2016-05-26T15:46:12+09:00
2016-05-26T15:46:00+09:00
2016-05-26T15:46:00+09:00
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お血(おけつ)
日本人の死因の第一位は癌、二位は心筋梗塞などの心疾患、三位は脳梗塞などの脳血管疾患です。
心筋梗塞や脳梗塞で年間10万人もの人が不慮の死を遂げています。その原因物質の血栓が今回のテーマでした。血栓は日常いつでも血管内で発生していますが、人体のメカニズムはよくできていて正常時はそれを溶かす物質(t-PA)が血管内で産生されているので事なきを得ています。
しかし、恐怖や驚き、強いストレスなどに出会うとより多くの大きな血の塊の血栓ができやすくなり(実験場面あり)血栓を溶かす物質 t-PA(tissueーplasuminogen activator組織プラスミノゲン活性化因子)の量が間に合わず命の危険に至ります。まさに血も凍るストレスとはこのことです。
発症から4時間半までにこの t-PAの投与処置が終われば運よく命拾いすることもあるようです。
t-PAが増える血液のチカラ向上作戦には有酸素運動がイチバン!!
当日のメイン出演者で浜松医大血液生理学のスペシャリスト浦野 哲盟教授はスロージョキングやウォーキングなどの有酸素運動を一日30分実行するすることで血流が良くなり血管内皮細胞が刺激されて t-PAが増え、またメタボタイプの人は体重を1kg減らせば血栓を溶かすチカラは20%UPするとのこです。
恐ろしい突然死の原因物質・血栓も本人の努力次第でコントロールすることができると提案されていました。
中医学漢方では瘀血
心筋梗塞・脳梗塞などの血栓は漢方独自の病態・瘀血(おけつ)と深い関わりがあり、微小循環障害を指す瘀血の範疇に入ります。
治法;ドロドロ血をサラサラにしスムースに流す働きのある活血逐瘀という漢方独自の治療法があります。
血栓を分解吸収し血管拡張作用のある破血薬:三稜・莪朮・水蛭・川玉金などをメインに用い、さらに桃仁・紅花・川芎・丹参・赤芍などの血管拡張作用により欝血を除く生薬が繁用されています。
市販薬として冠心逐瘀丹・冠元顆粒・血府逐瘀湯などがありますが有酸素運動や食養生も大切です。
ストレス社会のなか、益々多くなる疾患です。漢方のチカラで活血力をアップし、健康で穏やかな日々を過ごしたいものです。
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お血と微小循環障害Vol.31 ー月経血の観察・色と量ー
http://homek.exblog.jp/9023282/
2008-11-20T13:47:00+09:00
2011-04-27T22:13:35+09:00
2008-11-20T13:48:11+09:00
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お血(おけつ)
経血の観察は月経量の最も多い2~3日目の経血を基準とします。色が淡色系と濃い色系に分類してみました。8分類あり、その特徴を記してみましたが、実際は他の項目と重複することが多いののではないかと思います。
① 経血が淡色傾向
経血の色 経血の質 経血の量 特徴 漢方的体質分類
A 淡紅色 希薄 多い 疲れやすい 気虚
B 淡紅色 希薄 多い 寒がり 陽虚
C 淡紅色 希薄 ごく少ない 目疲れる 血虚
D 淡 粘稠 少ない おりもの多い 痰湿
E 淡紅・暗紅 希薄 ごく少ない 腰だる痛い 腎虚
F 淡暗紅 希薄・血塊 少ない 下腹・腰腿冷える 寒凝
② 経血が濃い傾向
G 鮮紅・紫紅 粘稠 多い 暑がり 血熱
H 暗紫紅色 血塊多い 少ない 刺すような経痛 瘀血 I 暗紫紅色 血塊多い 多・少不定 下腹張る痛み 気滞瘀血
一般的に、経血の色が淡いことは、気や血の不足、冷え、加齢などで体に力がないことを示し、濃いことは体に不要な熱や血の滞りがあることを推察することができます。
以上の各項目をチェックしてみて、思い当たることがあれば心に留め置いて中医学を研鑽している漢方薬局に、ご相談をおすすめ致します。
次回は、生理周期の異常について記してみたいと思います。
漢方ホーム薬局のHPはこちら
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お血と微小循環障害Vol.30 ー月経血の漢方的観察ー
http://homek.exblog.jp/8836950/
2008-10-27T15:05:00+09:00
2011-04-27T22:13:35+09:00
2008-10-27T15:06:42+09:00
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お血(おけつ)
中医学(漢方)ではこの月経の状態を細かく観察・分析して、体質を判断しています。
観察のポイントは月経血の色、性質、出血量、生理の周期や出血期間などです。月経血は血そのものの変化したものですから、瘀血(おけつ)にかかわる情報を沢山秘めています。
それ故、漢方の先人達は婦人疾患の治療に当たっては「まず月経を問え」と指示しています。
観察のポイントと正常な経血
1) 経血の色: 色調はやや暗紅色。
2) 経血の性質: サラサラした液状で血塊がない。
3) 出血量: 50~100ml。
4) 周期と出血期間: 30日前後(25~38日)で5~7日の出血が好ましい。
5) 生理痛は無い。
これらを総合的に観察して血の不足(血虚)、血の滞り(瘀血)、気の不足(気虚)、気の滞り(気滞)、冷えの体質(寒凝・陽虚)、暑がり体質(血熱)などの情報を得ることができ、その結果で体質の過・不足を正すことで五臓六腑の働きが改善され気や血・ホルモンが回復してきます。
西洋医学では、これらのことはあまり問題視せずホルモン治療に頼っていますのでその副作用と、治療に閉塞感を生じているのではないでしょうか。
次回は経血の色や質の観察についてです。
漢方ホーム薬局のHPはこちら
My off time
オーストラリア・シドニーの街で食後の散歩中、こんなものを発見?しました。’08・05.
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お血と微小循環障害 Vol.29 -生理痛と瘀血ー
http://homek.exblog.jp/8665931/
2008-09-25T15:35:00+09:00
2011-04-27T22:13:35+09:00
2008-09-25T15:29:16+09:00
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お血(おけつ)
中医学(漢方)では鎮痛剤をのんだり、寝込んだり、日常生活に支障がでるような生理痛は治療が必要で、子宮筋腫や内膜症、卵巣の異常、不妊症、更年期障害などの予防や改善にもつながり婦人科疾患の治療の原点です。
痛みの表現も様々で、脹るような痛み、刺すような痛み、引きつるような痛み、シクシクする痛みなど多くの訴えがあります。その痛みも、生理の初めに痛む人、終わる頃痛む人があります。
今回のテーマは生理が初まる頃、下腹部に脹るような刺すような痛みを訴えるタイプについて漢方の立場から原因を考えてみたいと思います。
このような症状は「気滞血瘀型痛経」といい、気の滞りから血の滞を生じ古血(瘀血=おけつ)が形づくられた病態です。
このタイプの人は精神的なストレス、ゆううつ、イライラ、緊張、怒りなどにより気(肝気)の流れが滞ることに発症の原点があり、漢方の古典に「気は血の帥」とあり、気は血を推動して流れさせていると考えていますので、気が長く滞ると子宮部位に気血の流れが停滞し古血となり、それが流れを阻み「通ぜざれば痛む」で脹痛の強い痛みが発現します。
気滞血瘀型の主要症状
○ 生理前あるいは生理初~2日目に下腹部が脹るように痛む。
脹る症状は気滞により、痛みは血瘀により起こる。
○ 下腹部を抑えると痛みが増す。
○ 気が停滞して血を運ぶ力が弱いため生理血の排出が少ない。
○ 出血の色が暗紫紅色でレバー様の血塊がある。
○ 生理前に乳房がはる。 ・・・など。
ストレス社会の中で、このタイプの生理痛は最も多く、治療原則は漢方にしかない「理気活血法」により気血の調節と止痛の方法で滞った古血を排出します。その結果、レバー様の血塊が徐々に少なくなり、鎮痛剤なしでも不快な痛みから解放されます。
繁用される漢方薬
四逆散 柴胡疏肝散 加味逍遥散 血府逐瘀湯 桃核承気湯 桂枝茯苓丸 桃紅四物湯
漢方ホーム薬局のHPはこちら
My off time
オーストラリア シドニー湾のサンセットクルージング ’08.05
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お血と微小循環障害Vol.28 -白にきびー
http://homek.exblog.jp/8396645/
2008-07-31T17:43:00+09:00
2011-04-27T22:13:35+09:00
2008-07-31T17:43:33+09:00
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お血(おけつ)
にきび(尋常性痤瘡)の病変は皮膚表面にあるので表面的なトラブルのように見えますが、じつは気の異常(自律神経)やホルモン系を含む内臓の異常などのかかわりが非常に深い病変であり、腰をすえた治療が必要なのです。それ故、中医学では「皮膚は内臓の鏡」と表現しています。
数万円もするニキビ用の化粧品・エステ・健康食品などの甘い言葉につられて治療?してみても治らないのは当然です。洗顔が基本とかいいますが毛穴の汚れは結果であり、高価な洗顔クリームで汚れを落としてもきりが無いことで、汚れないようにするのが漢方の根本療法です。
赤ニキビは血熱が肌膚に滞ったために発症するのに対し、白ニキビは中医学(漢方)では体力が不足気味の人に多くみられます。元気がない、疲れやすい、食欲がいまいち、顔色にツヤがない(このような症状を漢方では気血不足という)などをともないニキビは赤みが少なく・皮膚色の丘疹・しこりが散在し、ときには内部が化膿することもあり、なかなか手ごわく治りにくいのです。
これら気血不足の原因:赤ニキビが長く続き血熱で血液本来の働きができなくなつたり(耗血)、抗生物質や消炎剤の長期服用による内臓の損傷或いは過労などが考えられ体の基本物質の気・血の不足が肌膚の邪を追い出す力が無いことに起因します。
白ニキビの治療:元気をつけ機能を促進し、血(けつ)を滋養することにより治癒能力を高める補気・補血をメインに、血をイキイキさせる活血薬(微小循環障害の改善)を配合することで皮膚表面への気血の送り込みを高め、お肌のターンオーバーを促進します。黄耆・人参・白朮などの補気薬、当帰・芍薬・熟地黄・くこの実などの補血薬、川芎・紅花などの活血薬などを基本に処方します。
ニキビには大別して白ニキビ・赤ニキビがありますが使用する漢方薬は異なります(虚・実の違い)ので注意が必要です。漢方専門薬局にご相談ください。必ず治ります。
漢方ホーム薬局のHPはこちら
My off time 伊吹山 ’08.7.21
コオニユリ(ゆり科) 鱗茎を漢方では「百合(びゃくごう)」といい繁用される
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お血と微小循環障害Vol.27 -ニキビ痕の改善例ー
http://homek.exblog.jp/8174822/
2008-06-22T15:10:36+09:00
2011-04-27T22:13:35+09:00
2008-06-22T15:10:56+09:00
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お血(おけつ)
35歳主婦。Tゾーンの青春ニキビが治った19歳頃、頬から口周り(内側のUゾーン)に紅みの強い大粒のニキビが多発、これが瘢痕になっている。現在は顎から耳前(外側のUゾーン)にかけて紅黒色のニキビが多発し化膿もみられ色素沈着も明らか。生理痛はひどく一日は寝る、血塊多い、便秘、胸が張る、イライラ、舌にはアズキ色の斑点があり舌色は紫紅色で血熱気滞瘀血の存在は明らか。
HPを見て来店。スグ治して!と。血熱気滞瘀血の改善点が多くあるので食習慣や運動などの生活習慣を正すことからお話しする。炎症や化膿がひどいので黄連・黄芩・連翹・五行草などの清熱解毒薬、桃仁・紅花・牡丹皮・大黄などの瘀血をのぞく活血化瘀薬などの配合された漢方薬を服用継続。6ヶ月で新生物は出なくなる。瘢痕の治療に取り組む。気・血をめぐらせ瘀血を改善する血府逐瘀湯・桃核承気湯・水蛭製剤などを併用し瘀血の改善に努める。12ヶ月目頃には頬の旧い瘢痕が滑らかになってきて色素沈着も薄くなってきた。お化粧も薄仕上げで来店されるようになった。
この方は今まで治療に大変苦労されていたようで食べ物や運動などの生活習慣の改善に真剣に取り組んでくれました。漢方養生法を実践してみて、今までの生活習慣の間違いを体感できたようです。
漢方には現代医学にはない独自の優れた治療法があることを、多くの悩める人にお伝えしなくてはならないと認識を新たにしました。
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シドニーオリンピックのとき高橋尚子選手の快走が目に浮かびます
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お血と微小循環障害 Vol.26 -ニキビあと(難治性)ー
http://homek.exblog.jp/8169698/
2008-06-21T17:58:00+09:00
2011-04-27T22:13:35+09:00
2008-06-21T17:59:08+09:00
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お血(おけつ)
アクネ菌による炎症・雑菌による化膿を長期に繰り返した結果、肌細胞を深くきずつけて紅黒色の色素沈着のあるクレータ様の瘢痕を残すことになります。
中医学(漢方)では ”皮膚は内臓の鏡” と表現していて、内臓機能の異常が皮膚表面に現れていると診ています。
特に若い女性の U ゾーンの紅黒いニキビや瘢痕は子宮・卵巣・大腸などの骨盤内臓器の不調和に起因するものが多く生理の痛み・血塊・不順・帯下や便秘など瘀血(おけつ=古血の滞り)の代表的な症状が見られます。
この治りにくいニキビや瘢痕は漢方では微小循環障害・瘀血そのものであり患部に汚れた血や気の滞りがありその上、滞が熱を生み、新鮮な気や血の補給が十分にできなくなり、肌細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)が正常に機能しなくなっている状態といえます。
漢方独自の治療法である血熱を涼し気滞瘀血を除くことで(活血化瘀=かつけつけお)、お肌のターンオーバーを活発にし組織の修復を計ります。難治性の瘢痕も古血を除き新血をそそぐことが出来る漢方薬は素晴らしい治療法なのです。
血熱とは
血(けつ)の病的状態の一つで、ほてりや発熱などの熱を思わせる症状のほかに紅みのある発疹(吹き出物など)、紫斑、出血など「血」の症状をいう。
血熱瘀血(けつねつおけつ)にならない生活習慣
○ ストレスをためないように自分に合った気分転換をみつける
○ 肌のターンオーバーの時間(Am 0時前後)には就寝し体を休める
○ 甘味、油物、激辛、濃い味を避ける カロリー過多に注意
○ 夏野菜のトマト、キュウリ、スイカ、ゴウヤ、緑野菜を多く摂る
○ 便秘をしないようにゴボウ、レンコン、バナナなど繊維の多いものを多く摂る
○ ウオーキングなどの有酸素運動は気血の滞りを改善する
○ 汗のかきすぎは血を濃くし血熱の要因になる
ストレスは主要な原因で鬱熱(血熱気滞瘀血)にスグ変換しますので要注意です。
次回に、ニキビの瘢痕の治験例をUPします。
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オーストラリア ブルーマウンテンズ国立公園 この地のユーカリの木から発散する精油が揮発しそれに太陽光が反射して一帯がブルーに見えとても神秘的です
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お血と微小循環障害 Vol.25 -大人のニキビー
http://homek.exblog.jp/8024282/
2008-05-28T16:59:00+09:00
2011-04-27T22:14:12+09:00
2008-05-28T16:59:46+09:00
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お血(おけつ)
中医学(漢方)では、生理の異常、ストレス、飲食の不摂生、不規則な生活などが複雑に絡みあい、からだに余分な熱が生じその熱が皮膚に炎症をもたらしたと考えています。
余分な有害な熱は血液に熱を帯びさせ血熱となり血中の津液(しんえき=液体の栄養物質)を消耗させてしまうので血は濃縮されドロドロとなり(中医学では耗血傷陰という)血行が悪くなり血の滞り(瘀血=おけつ)に至ります。
血熱によるこの血(けつ)の滞り(血熱瘀血)こそ大人の紅黒いニキビの根源です。
中医学では、この血熱瘀血に対する治療法は確立されていますので、清熱涼血・活血化瘀法により確実に治療を進めることが出来ます。
特に生理前に悪化を繰り返す紅黒いニキビは瘀血の特徴である「痛む・しこる・黒ずむ」の三大症状をともない、口の周辺を含む U ゾーンに多く発症します。この U ゾーンは中医学の経絡(ツボの線)からすると陽明経の部位でありその性質は多気多血を特徴とし経絡の中でも最も元気なツボが集まっていますのでチョットしたトラブルで気の滞り・血の滞り(気滞瘀血)から血熱瘀血に移行しやすく、ひどい皮膚の炎症に発展してしまい瘢痕を残したりします。
ニキビの瘢痕の治療及び血熱瘀血になる原因、養生法は次回に。
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地球のデべソ? エアーズロックの朝焼け (オーストラリア)
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お血と微小循環障害 Vol.24 -打撲・捻挫ー
http://homek.exblog.jp/7774458/
2008-04-19T18:21:00+09:00
2011-04-27T22:14:12+09:00
2008-04-19T18:13:04+09:00
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お血(おけつ)
血まめ(血腫)や青あざ(内出血)とともに強い痛みを伴います。この症状は漢方でいう瘀血(おけつ=血の滞り)でその三大症状の"痛み・しこり・黒ずみ”そのものです。(詳細は当HPの漢方の話題参考) これこそ目に見える瘀血の実態といえます。
この症状は組織がその打圧に耐え切れず、血液が毛細血管から漏れ出し内出血(漢方では”離経の血”という)を引き起こしたものです。また、その内出血が気血のとうり道(経絡)をふさいでしまった結果痛みが生じたものと漢方では考えています。(不通則痛)
こんな時、漢方では脈管外に漏れた血や組織液を漢方独自の治療法:活血化瘀により取り除き、気血のめぐりを回復させ三大不快症状を改善させます。
瘀血の改善薬として桃仁・紅花・牡丹皮・大黄などが処方の中心に繁用され、いずれも血管拡張・血行改善・内出血の分解吸収などの働きがあります。
繁用処方に通導散、治打撲一方、復元活血湯、桂枝茯苓丸、正骨紫金丹などありますがこれらの使い分けは専門知識が必要でその上、止血にも対処することも大切になります。
このように打ち身(打撲)や捻挫などに思いのほか漢方治療が適しています。しかも瘀血を取り除く治療法を応用した場合、治癒後によく経験する陽気病みを残しません。また、古傷の痛みが天気予報より当たる人など陽気病み後遺症に対しても優れた改善効果があります。
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swiss首府ベルンのメイン街 永世中立国といえども各店前にはシェルターがあります。(右側の蓋がしてあるところ)備えあれば・・・。店に改造されているところもありました。
swiss ベルンの美しい街角
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