1 2015年 12月 12日
2015.12.10(木)朝日新聞朝刊の記事に健康食品に対して筆者が日頃危惧していたことがズバリ指摘されていましたので参考までに転記させていただきました。
健康食品「本当に必要か考えて」 内閣府の食品安全委員会は、健康食品の利用が広がっていることを受けて、健康食品について知っておくとよいことを十九のメッセージにまとめて8日付きで公表した。科学的研究が少なく「安全性や有効性が確立しているとはいえない」と指摘し、「今の自分に本当に必要か考えてください」と注意を促している。 メッセージは健康被害のリスクはあらゆる食品にあり健康食品でも被害が報告されていると説明。そして「現在の日本人が通常の食事をしていて欠乏症を起こすビタミンやミネラルはあまりない」「自己判断でサプリメントからミネラルを大量に補給することは過剰摂取につながる可能性がある」と指摘する。 さらに、健康食品は品質管理の規制の対象になっていないことや、医薬品と併用すると薬の効果が弱まったり強くなりすぎたりする可能性もあることなどを注意点として挙げている。 食品安全委「摂取量・体調記録を」 健康食品をとるのは、安全性、品質、有効性が「わからない中での選択」だと指摘。摂取する場合は製品名と摂取日、摂取量、体調をメモし、体調が悪くなったらやめるよう勧める。 同委員会の佐藤洋委員長は「健康被害の情報は目に触れにくい。被害を避けるためにも読んでほしい。健康食品業界7団体が加盟する健康食品産業協議会の関口洋一会長は「メッセージにはおおむね賛同する。どんなものも安全で有効な使い方が大事で、協議会も摂取目安量や薬との相互作用について書いた小冊子を配布するなどしている」と話す。 (沼田千賀子) 健康食品や機能性食品などたくさん出回り、カタカナの成分が誇張されて体にいいと宣伝されています。 本当に必要なのか、選球眼を磨かねばなりません。 漢方ホーム薬局のHPはこちら 定休日;日・月・祝日 営業日;火~土 Am9.~Pm6. ▲
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| 2015-12-12 17:42
| 氾濫する健康情報
2007年 06月 01日
ビールの喉ごしがこたえられない季節となり、焼き鳥で一杯が楽しみです。しかし、飲み物の注文になると「オレ痛風だからビールはダメ、焼酎にする!」「・・・・ ワインにする」「糖尿だから・・・・ 」と中高年の仲間との飲み会はこの段階で賑やかです。
痛風にビールは本当にダメなのか? 痛風に焼酎やワインならいいのでしょうか? 焼酎は蒸留酒なのでビールや日本酒などの醸造酒と比べれば確かにプリン体の含有量は少ないのですが、酒の種類によって高尿酸血症の発症率や痛風の発作の頻度が変わるいうデータは見当たりません。 それでも、酒の種類と高尿酸血症の有病率のデータがありましたが、それによれば日本酒を飲む人の有病率を1とした場合、ビールは1.24、焼酎は1.06であまり有意な差はみられません。酒はプリン体の分解を亢進させるとともに、腎臓からの尿酸排泄を阻害する働きがありますので血液の中の尿酸値はどうしても上昇することになります。結果として、ビールでも焼酎でも飲む量が多くなれば尿酸値は高くなるのは当然です。尿酸はプリン体の老廃物、つまり廃棄物であってプリン体の「ごみ処理」が上手くいかないことです。(中医学・漢方では痰湿お血といいます。後日解説) 体内にあるプリン体には酒や食べ物から摂取した外因性のものと、体内で生成された内因性のものがありその割合は1対7程度で内因性のプリン体の方がはるかに多く新陳代謝の悪化と共に高尿酸血症・痛風の発症ベースを形ずくっていきます。 痛風学会のガイドラインでは「一日のプリン体の摂取量が400mgを超えない」ことを食事指導の目安にしていますので、発症の引き金となるストレスや外因性のプリン体を増やさないことが大切になります。 チョッと一杯のつもりが、つい飲みすぎプリン体の多いつまみ(レバー・白子・カツオ・マイワシ・大正えび・魚の干物などは100g中200~300mg含む)を食べたのでは体は悲鳴をあげてしまいます。 数ある生活習慣病の中でも高尿酸血症・痛風は高血圧・動脈硬化・心筋梗塞や脳血管障害など多くの病の誘引になりますので生活習慣の改善・漢方による体質改善が必須です。 漢方による体質改善法は近々UPの予定です。 漢方ホーム薬局のHPはこちら ▲
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| 2007-06-01 16:30
| 氾濫する健康情報
2007年 05月 12日
健康食品・サプリメントなどの虚偽誇大広告にだまされない方法
①「即効性」 「万能」 「最高のダイエット食品」 過度の期待を思わせる書き方は、まず疑う。 ②「ガンが治った」などの治療効果を表記 健康食品は医薬品ではない。もし治ったとしても全ての人に同じように 効くことはない。 ③「天然」 「食品だから安全」 「全く副作用がない」 天然、自然の素材でも体に悪いものを含む場合がある。 ④「新しい科学的進歩」 「奇跡的な治療法」 「秘密の成分」 「伝統医療」 未承認の医薬品を含むものがあり、思わぬ健康被害がでる場合がある。 ⑤「驚くべき体験談」 「医師など専門家のお墨付き」 医師の治療や生活改善など他の原因によって良くなった可能性があり、 はっきりしない。 ⑥「厚生労働省認可、承認済み」 「特定保健用食品」を除き、厚生労働省が事前の許可、確認を行う健康食品はない。 ⑦「○○に効くと言われています」 伝聞調に書いており、病気が治ると誤解しやすい。 ⑧「ダイエットに効く○○茶」 (特許番号○○番) 特許と効果に関係はない。 ⑨「○○を食べると3日目ぐらいに湿疹が見られる場合がありますが、これは体内の毒素などが分解され、一時的に現れる体質改善効果です」 不快な症状を効果に伴う副作用と誤解させ、受診の機会を失う可能性がある。 -厚労省資料参考ー おいしい料理づくり(健康づくり)も調味料(サプリメントなど)一つでより美味しくもなり、ダメにもなります。くれぐれも調味料をお間違いなく!! 健康づくりは漢方を専門とする薬剤師に相談が無難です。 漢方ホーム薬局のHPはこちら ▲
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| 2007-05-12 12:22
| 氾濫する健康情報
2007年 04月 26日
’07.2.5読売新聞夕刊「夕景時評」に小出重幸さんの筆で心しなければならない記事があり全文を転記します。
氾濫する健康情報 「納豆を食べてダイエット」。科学データを捏造をしたテレビ番組の社会的責任は極めて重いが、こうした健康情報に振り回される私たちの姿勢にも、一考の余地がないだろうか。 メディアに医学記事や健康情報が増え始めたのは、1980年代。それまで医学関係者のものだった医療情報が身近なものになったのは歓迎すべきことだが、併せて「これでがんが治る」、「簡単に減量」式の粗雑な情報も氾濫するようになったのは、残念なことだった。 権威や「科学的」という言葉に弱いとされる日本人の弱みを突き、”科学データ”の旗を振れば、健康不安を抱える多くの読者、視聴者を容易に走らせることができるー今回の納豆騒動は、まさにこのツボにはまってしまった感がある。 これら粗雑な「健康・治療法」には、安直、手っ取り早い、努力がいらないなど似通った特色があるが、不誠実な情報をどうしたら見分けられるか。一つのヒントが漢方医学の「養生」という言葉にありそうだ。 「私たちは自然のさまざまなバランスによって生かされている。これを自覚することが養生法の原点。漢方医学には「これだけで」とか「これがあれば」という即効手段はないのです」。寺沢捷年千葉大教授(和漢診療学)はこう話す。 「黄帝内経」(こうていだいけい)、「養生訓」(貝原益軒)など、歴史の淘汰に耐えた医学の古典は、四季に合わせた過ごし方、食事、自在な精神の維持など、コンスタントな生活の工夫こそ健康の根底だと伝える。氾濫する情報に触れるたびに、健康法にはインスタントがないことを、私たちも反すうしなければならないと思う。 とありました。 日頃、漢方をお奨めしている私にとっても全く同じ意見で共鳴しました。 イチロー選手なみの選球眼は無理としても日常の健康情報には十分注意して専門家に相談の上取り入れたいものです。いま流行のサプリメントにしても同様なことがいえます。 漢方ホーム薬局のHPはこちら ▲
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| 2007-04-26 15:12
| 氾濫する健康情報
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