1 2009年 12月 21日
’09.12.19(土)AM.5.40 矢倉沢峠口から金時山に出発。駐車スペースに5台の先客あり。真っ暗闇の中、懐中電灯で足元を照らしつつ歩みを進める。この一週間真冬型の気圧配置になりマイナス三度Cで風が肌が刺すように痛い。
仙石原高原の集落の灯りが宝石をちりばめたようで美しい。東の空が明るくなってきました。(金時山中腹にて) ![]() 今日の目的は金時山頂での日出と富士山の夜明け。今朝の日出:6時45分(横浜標準) ![]() 最近めっきり足運びが遅くなり道標案内の50分がきつくなってきました。今まで追い越されることは少なかったのですが寄る年波には勝てません。膝の痛みがでてきました(この件は後日報告いたします)。一人前に漢方で言う腎虚の症状です。今朝も顔見知りの3人にやられました。少し若い人だからまあいいかなど自分を慰めながら登る。6時40分着。何とか日の出に間に合いました。 今朝の富士山は雪も多く特にきれいです。金時山の山かげがくっきり富士山に映っています。こんなに美しい富士山ですが時には厳しい態度をみせます。前夜は片山右京さんたちが遭難したということでこれから捜索が開始されるのでしょう。自然は厳しいです。 漢方ホーム薬局のHPはこちら ▲
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| 2009-12-21 12:47
| 箱根・金時山の花
2009年 12月 17日
患者Sさん 75歳 男 170cm 60kg
![]() 慢性的な腰痛、下肢のしびれ・痛み、脱力感、ひどい間欠跛行。最近トボトボ歩きで30m位歩くと立ち止まり、ひと休みしないと歩き続けられない。自宅近くの病院に9ヶ月通院。筋弛緩剤・消炎鎮痛剤・消化剤で治療を続けていた。 ここ数週間、胃が痛み、食欲がなくなり、元気もなくなってきて体重も減ってきた。朝起きるとき、踏んばれないので一人では起きられず腰も痛む。典型的な脊椎管狭窄症の症状とお見受けする。 既往症:高血圧症 舌は大きく厚い(胖大)、白い苔が奥にある、舌の色は暗く血色が悪い。 家族の方が心配して一緒に来店された。 中国漢方では、高齢者の腰痛は大部分が「不栄則痛」といい、腰や下肢に必要なエネルギー(気)や栄養物質(血)が不足してその部分を十分養えないので腰部に病変が生じると考えています。 この患者さんの場合、体力面の落ち込みがひどいので食べ物の栄養物質の吸収改善を最優先し、胃腸に元気を与える六君子湯をメインに、肝に働き筋力をつける独活寄生湯、腎のパワーが不足する高齢者故に腎の働きを高める補腎薬の鹿茸大補湯を服用していただいた。 15日後食欲はかなり回復したが、下肢の脱力感がイマイチという。そこで気力アップの補中益気湯をメインにしてみた。一ヶ月後、かなり体力面はしっかりしてきたようで顔貌に精気を感じる。朝起きるときも何とか一人で立ち上がれるようになった。諸症状はかなり軽減。継続服用中。 考察;中国医学(漢方)では「腰は腎の府」といい、基本的に腰の病変は腎との関係が深く腎の手当てなくして腰痛の根本的な改善はできないと考えています。 体の諸機能が落ちてきた高齢者には消炎鎮痛剤などの継続服用は体の負担が大きく、あまり適しているとは思えません。むしろ内臓機能のレベルアップができ、気や血や精などを補うことのできる漢方療法のほうが体に受け入れ易いのではないかと思います。 高齢化社会を迎えこのような症状に悩む人を多く見かけます。漢方の知恵も取り入れ、高齢化社会を元気に快適に過ごしたいものです。 漢方ホーム薬局のHPはこちら ▲
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| 2009-12-17 17:52
| 腰膝痛
2009年 12月 05日
2009.12.04(金) 今年32回目、通算440回目の金時山登山。夜半までの雨が上がり快晴の空がさわやかです。
陰陽の交替 夜空を照らしていた月(陰)が役割を終え、日の出の太陽(陽)を迎えています。6時50分撮影 月齢 17.3 日出6.34 日入16.29 月出18.23 月入8.24 ![]() ![]() 陰陽学説と漢方 古代中国人の生活の中で自然現象を長期に亘り観察し、宇宙間のすべての変化は陰と陽との二つの要素から成り立っているとする陰陽学説は中国医学(漢方)の理論体系の基礎となっています。 同学説は人体の生理機能や病理変化を分析・論証し臨床において疾病の診断と治療を導くものとして中国医学理論の根幹ともいえる思想です。 一つの例ですが、四季の気候の変化も陰陽の消長であり体感的には寒・熱・温・涼の変化として現れますが、このような変化と疾病とは密接な関係があります。例えば多くの疾病において二至(夏至と冬至)と二分(春分と秋分)の両時期の間には発病率や死亡率の大きな差異が見られます。二至の時期は陰陽が交替・転化するときであり、このために発病しやすく死亡率も高いのですが、二分の時期は気候も温暖で陰陽のバランスがとれているので発病率・死亡率はともに低いのです。このことは、いくら医学が進歩しても自然に逆らうことはできません。 何事にも陰と陽のバランスのとれた生活を実践し、健康な人生を送りたいものです。 漢方ホーム薬局のHPはこちら ▲
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| 2009-12-05 17:14
| 箱根・金時山の花
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歓迎光臨!漢方ホーム薬局
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