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梅雨時の漢方養生と膀胱炎患者の治験例
 梅雨どきの陽気は「蒸し暑い」の言葉がピッタリ。湿気と暑熱が合わさったもので漢方用語では「湿熱」と表現しています。

 この季節、急に小便の出具合が悪くなり下腹部の張りや痛み、尿道や出口の痛み、尿の濁りや血尿など「急性膀胱炎」症状の方が多くなります。この時期の膀胱炎はカロリー過多やストレスの感受性大(内因)の人に多く、外気の湿熱(外因)が相乗して発症します。

 今回の症例はストレス性の急性膀胱炎。

  70代  女性  bmi 21.5   日常ほぼ健康体e0024094_17315457.jpg

 趣味の仲間40人と日帰りバス旅行にでかけ主催者の一人としてかなり気をつかつた。旅は楽しかったが小便の出が悪いのが気になっていた。夜中から下腹の張りと尿道の灼熱感、尿道痛があり尿色はかなり濃く量は少ない、疲れが酷い、不眠。以前にも同様な症状があり病院の治療(化学薬品)を受けたが半月以上治療を要した。
 ストレスを受けやすく思慮過度でもあり、今回のバス旅行がかなり体の負担になったものと思い肝経のストレスに効く龍胆瀉肝湯、加味逍遥散、五淋散など使用したが少し効果があるがあまりすっきりしない。顔が紅いことに気づき心経にストレスが流れ心労が心火となり、心と表裏の関係にある小腸の働きを乱し膀胱への水の流れが不足し旅先での尿量が不足したのではないかと弁証し心火を収める清心蓮子飲をメインに利尿を促す漢方薬を併用してみた。効果は抜群で薬を変えて二日目の昼過ぎ(5回目の服用,発症から4日半)には辛い症状はほぼ消失した。

 漢方薬の選択の難しさを実感し、中医学漢方の病状分析(弁証論治)の大切さを学んだ。症状が起きた背景などの聞き出し(問診)も大切なことでした。
 
 一般的には化学薬品の出番なのでしょうが中医学漢方を理論付けた先人の知恵のお陰で体にダメージを与えることなく漢方で治療できたことに喜びを感じました。

定休日;日・月・祝日   営業日;火~土  Am9.~Pm6.
by home-k | 2019-06-27 17:49 | 季節の養生
梅雨時の漢方養生と高熱患者の治験例
 四季を通じて梅雨どきほど不快な季節はないのでは。シトシト雨、ムシムシ陽気、全く鬱陶しい!。自然界の一員である人にもそのダメージは少なくありません。

特に梅雨前線が居住地の北にあるときは蒸し暑さが強く(湿熱の陽気)様々な炎症性の病状を訴える人が多く、熱中症、高熱の持続、胃腸のトラブル、神経痛の悪化、膀胱炎、痔、水虫(カビ)、紅い湿疹、鉛を背負うが如き倦怠感など湿気と暑熱の合わさった湿熱の病症が見られます。

 しかし全ての人が発症するのではなく特定の人に限られます。特定の人とは漢方では次のように考えています。

 中医学漢方では病の発症を「外因は内因を通じて初めて発現する」としていますので発症する人は体質素因即ち人体内部に機能の失調や低下があるなどそれなりの要素(内因)があることで外因に反応してしまうことになります。春の杉花粉、梅雨時の湿気・暑熱、秋のイネ科の花粉、冬のインフルエンザウイルスなどなどが外因(外邪)です。内因の改善こそ体質改善であり中医学漢方にしかその方法はありません。特定の人にならないために漢方薬による体質改善をお薦めいたします。

梅雨時の持続性の高熱 特効症例   ’19.6.17 中学生(男)

 数日前から38~40度の熱の起伏が続いている、頭重、酷い倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐あり。病院の治療を受けているが不変。telあり。明後日から修学旅行がありなんとか参加させたいと家族の焦りがあり。舌の写真を持参依頼。微黄膩苔確認(ベトベトした苔)。諸症状からこの季節特有の湿熱の半表半裏症と判断し漢方薬を投薬。  後日談、当日ほぼ平熱となり人生の記念となる修学旅行に参加できたとのこと。平素から高カロリー食、スナック菓子大好きなことから体に熱(暑がり)をかかえさせる体質(内因)となり、蒸し暑い気候(外因)が相乗され湿熱の病の発症に至った。昨年も同様な症状が有った由。

中医学漢方のパワーに感激!!。


 
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by home-k | 2019-06-26 18:24 | 季節の養生