2019年 08月 10日
日々の仕事が終わり18時過ぎ頃からwalkingによくでかけます。当地(小田原)では七夕の頃を堺に日が短くなり始め、8月のお盆前ともなると箱根山系の上に聳える富士山の裾野に夕日が沈む時間になります。 このところの異常な暑さのため夕方とはゆえ道路の熱は冷めずwalkingどころではありません。そこで思いついたのが自転車、近くには二級河川の酒匂川がありその土手沿いにサイクリングコースが整備されていることに気づき走って見ることにしました。 いやーなんと気分のいいこと。風を切って走るので汗ばむこともなく足の筋肉は鍛えられるし暑さなんて忘れるくらい快適なひとときです。昨日は二宮尊徳さんの生誕地・報徳橋まで走つてきました。家につくと流れるように汗がでて身も心も軽くなりビールの旨さは格別です。 路傍に咲く「葛の花」をみつけました。葛の花は二日酔いなどの酒毒を消す働きがあり葛花解醒湯の処方があります。 葛根湯は桂枝・麻黄などが配合されているため温め・発汗作用があり、寒気を伴う風邪には最適でこれにまさる風邪薬はありません。 しかし、冬に効いたからと夏に服んだら大変なことになります。葛根湯の性質は寒気があることがメインゆえ温め発汗させて体のバランスをとります。夏の体は暑さで熱を帯びています。更に温めることは禁忌であることは自明の理です。 夏の漢方風邪薬は症状に応じてたくさん用意されています。漢方専門薬局で相談されることが治癒の早道です。 #
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| 2019-08-10 15:03
| my off time
2019年 08月 10日
いつもお引き立ていただきありがとうございます。 勝手ながら下記の期間、夏休みとさせていただきます。 8月 11日(日)~15日(木) 5日間 暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛下さい。 定休日;日・月・祝日 営業日;火~土 Am9.~Pm6. #
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| 2019-08-10 13:18
| お知らせ
2019年 06月 27日
梅雨どきの陽気は「蒸し暑い」の言葉がピッタリ。湿気と暑熱が合わさったもので漢方用語では「湿熱」と表現しています。 この季節、急に小便の出具合が悪くなり下腹部の張りや痛み、尿道や出口の痛み、尿の濁りや血尿など「急性膀胱炎」症状の方が多くなります。この時期の膀胱炎はカロリー過多やストレスの感受性大(内因)の人に多く、外気の湿熱(外因)が相乗して発症します。 今回の症例はストレス性の急性膀胱炎。 趣味の仲間40人と日帰りバス旅行にでかけ主催者の一人としてかなり気をつかつた。旅は楽しかったが小便の出が悪いのが気になっていた。夜中から下腹の張りと尿道の灼熱感、尿道痛があり尿色はかなり濃く量は少ない、疲れが酷い、不眠。以前にも同様な症状があり病院の治療(化学薬品)を受けたが半月以上治療を要した。 ストレスを受けやすく思慮過度でもあり、今回のバス旅行がかなり体の負担になったものと思い肝経のストレスに効く龍胆瀉肝湯、加味逍遥散、五淋散など使用したが少し効果があるがあまりすっきりしない。顔が紅いことに気づき心経にストレスが流れ心労が心火となり、心と表裏の関係にある小腸の働きを乱し膀胱への水の流れが不足し旅先での尿量が不足したのではないかと弁証し心火を収める清心蓮子飲をメインに利尿を促す漢方薬を併用してみた。効果は抜群で薬を変えて二日目の昼過ぎ(5回目の服用,発症から4日半)には辛い症状はほぼ消失した。 漢方薬の選択の難しさを実感し、中医学漢方の病状分析(弁証論治)の大切さを学んだ。症状が起きた背景などの聞き出し(問診)も大切なことでした。 一般的には化学薬品の出番なのでしょうが中医学漢方を理論付けた先人の知恵のお陰で体にダメージを与えることなく漢方で治療できたことに喜びを感じました。 #
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| 2019-06-27 17:49
| 季節の養生
2019年 06月 26日
四季を通じて梅雨どきほど不快な季節はないのでは。シトシト雨、ムシムシ陽気、全く鬱陶しい!。自然界の一員である人にもそのダメージは少なくありません。 特に梅雨前線が居住地の北にあるときは蒸し暑さが強く(湿熱の陽気)様々な炎症性の病状を訴える人が多く、熱中症、高熱の持続、胃腸のトラブル、神経痛の悪化、膀胱炎、痔、水虫(カビ)、紅い湿疹、鉛を背負うが如き倦怠感など湿気と暑熱の合わさった湿熱の病症が見られます。 しかし全ての人が発症するのではなく特定の人に限られます。特定の人とは漢方では次のように考えています。 中医学漢方では病の発症を「外因は内因を通じて初めて発現する」としていますので発症する人は体質素因即ち人体内部に機能の失調や低下があるなどそれなりの要素(内因)があることで外因に反応してしまうことになります。春の杉花粉、梅雨時の湿気・暑熱、秋のイネ科の花粉、冬のインフルエンザウイルスなどなどが外因(外邪)です。内因の改善こそ体質改善であり中医学漢方にしかその方法はありません。特定の人にならないために漢方薬による体質改善をお薦めいたします。 梅雨時の持続性の高熱 特効症例 ’19.6.17 中学生(男) 数日前から38~40度の熱の起伏が続いている、頭重、酷い倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐あり。病院の治療を受けているが不変。telあり。明後日から修学旅行がありなんとか参加させたいと家族の焦りがあり。舌の写真を持参依頼。微黄膩苔確認(ベトベトした苔)。諸症状からこの季節特有の湿熱の半表半裏症と判断し漢方薬を投薬。 後日談、当日ほぼ平熱となり人生の記念となる修学旅行に参加できたとのこと。平素から高カロリー食、スナック菓子大好きなことから体に熱(暑がり)をかかえさせる体質(内因)となり、蒸し暑い気候(外因)が相乗され湿熱の病の発症に至った。昨年も同様な症状が有った由。 中医学漢方のパワーに感激!!。 #
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| 2019-06-26 18:24
| 季節の養生
2019年 05月 22日
・・・前回からつづく・・・・。 感動の書物、中医学のルーツである最古の古典 黄帝内経・霊枢意釈書から黄帝と学者との問答のうち今回は長命と短命の人についての抜粋です。 黄帝が曰く。 同じようにして生まれた人間も、人によって寿命は同じではない。ある者は長生し、ある者は若死にし、また、ある者は突然たおれ、ある者は永く病床にふす。これはどんな差別があつてこのようにまちまちなのか? 学者(岐伯)が言う。 人の五臓の働きがしっかりしており、血気が調和をたもち、肌肉は柔らかくて潤い、皮膚のきめは緻密で守りがしっかりしており、営衛*の運行は規則正しく、呼吸はゆるやかに、天の気をうけて人の気もそれに従い、六腑は飲食物を消化吸収して地の気を十分にとりいれ、津液は全身をくまなく流通するというように、五臓・六腑・営衛・血気が各々そのきまりに従って運営されていますならば、その人の命はながくあるはずでございます。 先日、空海と仏像曼荼羅・東寺展を国立博物館で拝観させていただきました。入場制限もある大混雑でしたが皆さん至宝の前では静かに整然と1200年の時の流れ、それぞれの思いを胸に見入っていました。・・・・呼吸はゆるやかに・・・・。この世界の中にいると妙に落ち着きます。 *営衛;営は血であり、衛は気としています。水穀の精気の化したもの。営は脈中を行り全身を栄養する働きがある。衛は脈外を行り身体を防衛する働きがある。 日本古来(江戸時代)の漢方を学んでいましたがイマイチ・・・???でした。縁あって中医学漢方を学び始めて36年。以前研修に訪れた北京や上海の中医薬大学の展示室の3000年~4000年以前ともいわれる牛骨や亀の甲に刻まれた人類の英知、中医学のルーツの文字を目にして先人の偉大な業績に胸が熱くなったことを思い出します。歴史に裏付けられた臨床経験の積み重ねは「論より証拠」です。 中医学漢方は「人生100年時代の健康長寿づくり」のお役に立てるものと確信しています。 #
by home-k
| 2019-05-22 15:03
| 健康寿命
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歓迎光臨!漢方ホーム薬局
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