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味な話(2)  -ツブあん“おはぎ”ダイエット-

 和菓子の美味しい季節になってきました。
 和菓子といえばアズキ(小豆)、小豆を細工した芸術的なお菓子が沢山店先に並んでいます。
 今日はその“小豆あん”について書いてみました。

 あんには“ツブあん”と“こしあん”がありますが、多分、人それぞれの好みで何気なく食べていたのではないかと思います。
 ところが小豆には思いもかけない秘密な働きがあったのです。。
 漢方薬としても“むくみ”や“利尿”にかなり使用されていて、小豆の皮の部分がとくに、その働きがあるとされています。
 甘い物を食べると飲物を摂りたくなります。その結果、水分代謝の悪い人は“むくみ”となり、やがて中性脂肪に、そして肥満にエスカレートしていきます。
 甘味はゆるむ性質があり、太りにつながります。

 でも、ここで漢方の知恵を応用すれば大丈夫!!
 “小豆あん”には緑茶が合います、しかも濃い目の苦いものです。
 この茶の葉も又、漢方薬として多用されていて、小豆と同様に解毒・利尿の効果があります。
 苦味は新陳代謝を促進しますので、余分な水分を追い出します。

 ですから、太りたくない人、ダイエット中の人は食べるのなら“ツブあん”、お茶は濃い目の緑茶の組み合わせが良いことのなります。
 くれぐれも淡いお茶や、こしあんだけしかない甘味処には近寄らない方が身のためです。
 ダイエットの出発点はこんなところにも有ったのです。

 秋の彼岸には“ツブあん”のオハギと濃い緑茶でティータイムしましょう。
# by home-k | 2005-09-12 14:06 | 食養生
味な話  -酒と肴-
 お酒の美味しい季節になりました。湿気の多い夏とは違い空気も澄んできて、月もクッキリ、月見酒もいいですね。

 最近の日本酒は甘口が多くなり辛口が少なくなってしまいました。
 本来「酒呑みは辛党」というように、上戸には辛口好みが多いように思います。
 酒呑みは味音痴と云う人もいますが、適度な酒呑みの味覚ほど確かなものはありません。
 酒呑みがうるさいのは酒の甘・辛だけではなく、酒の肴を選ぶにもそうです。日本酒の肴に甘いものでは酒が進まず、塩からいものや酢っぱいものが合います。でも長い酒席ですと、塩や酢の味だけでは物足りなくなり、何か探すと、意外にもニガウリ、ギンナン、ふき、タケノコなどのほろ苦い味が合ってきて、また酒が美味くなります。
 これは酒呑みが味音痴ではない何よりの証拠です。

 外国でもアルコール度数の高い蒸留酒を飲むときビッター(苦味酒)をコップにたらすのもこの原理です。
 ビールなどは、その点、大変うまく味覚を調合したお酒といえます。ビールにはホップという苦味が入っていて、この苦味がアルコール分を解毒し利尿するので、からだの熱を冷まし悪酔いを防いでいます。
 水だったらこんなに飲めないのにビールだと何リットルもの水分が入ってしまいます。
 ビールはその味覚の原理をうまく使っているのです。

 漢方では辛開苦降(しんかいくこう)という水分代謝を改善する治療法がありますが、これは辛味でめぐりを良くして、苦味で解毒利尿するという考え方です。
 日本酒に限らず辛いものを口にする時は、苦いものも一緒に摂ることが食養生として大切なことです。
 二日酔いの薬などもこの原理で調合すると、漢方薬と云えどもビックリするような即効があります。

 日常の生活でも、自然界の甘い・辛い・塩からい・酸っぱい・苦いの五つの味を上手く組み合わせると、生活習慣病を予防し、明日への活力を養うことができます。
# by home-k | 2005-09-05 21:41 | 食養生